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2026.03.30
「ヒヤリ」を絶対に無駄にしたくない。ももの花が始めた、新しい安全の形🌸

「ヒヤリ」を絶対に無駄にしたくない。ももの花が始めた、新しい安全の形🌸の投稿画像01

こんにちは、ももの花訪問看護ステーションです🍑

今日は少し社内のお話をさせてください。

私たちが大切にしていることを、正直にお伝えしたくて書きました。

 

🌿 「ヒヤリ」を、そのままにしたくなかった

訪問看護の仕事は、ご利用者さまのご自宅に一人でお伺いします。病院のように、すぐに他のスタッフを呼べる環境ではありません。

その分、ちょっとした段差、急な体調の変化、薬の確認

——日々、気を張りながら仕事をしています。

そんな中で、「今日ヒヤリとした」「あの場面、もう少しで大変なことになっていた」という経験は、どのスタッフにも少なからずあります。

大切なのは、そういった経験を

**「自分だけの反省」で終わらせないこと**

だと私たちは思っています。正直に共有して、チーム全体で「では次はどうしよう」を考える。地味ですが、それが安全を守る一番の近道だと信じています。

 

📋 ずっと悩んでいたこと

ヒヤリハットを共有する仕組み——いわゆる「報告書」——は、

ずっと運用していました。

ただ、正直に言うと、うまくいかない部分も多々ありました。

忙しい日の勤務後に記録の時間をとることが、スタッフにとって少なくない負担になっていたんです。「書かなきゃ」と思いながら後回しになったり、月末に担当スタッフが集計で残業したり。記録作業の負担を軽くして、もっとケアそのものに集中したい——その思いが、ずっとどこかにありました。

また、データが集まっても、そこから「どんな傾向があるか」を読み解くまでには至らないことも多く、「なんとなくこういう事故が多い気がする」という経験則に頼っている部分があったのも事実です。

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🔧 少し、工夫してみました

何かできることがないかと試行錯誤した結果、今年から新しい仕組みを取り入れました。

まず、スタッフがiPadから報告できるアプリ形式に変えました。帰社後にパソコンを開かなくても、気づいたときにすぐ入力できます。入力されたデータはそのままクラウドに蓄積され、管理者含め全スタッフに自動で通知が届きます。

そして、毎月1日になると、そのデータをAIが自動で読み込み、先月の傾向をまとめたレポートを作成してくれるようになりました。

レポートは2種類。ひとつは医療安全委員会での議論に使うもの、もうひとつは「どの曜日・時間帯に事故が多かったか」などを整理した統計資料です。どちらも自動でPDFになり、LINE WORKSのボタンをタップするだけで全スタッフが確認できます。

「毎月1日の朝、誰も何もしていないのにレポートが届いている」——それだけのことなのですが、実際に動いたとき、スタッフみんなで「おお!」と声が上がりました😊

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✨ 変わったこと、変わらないこと

この仕組みを使い始めてから、月末の集計作業はなくなりました。その時間で、翌月のケア計画の見直しや、スタッフ同士の情報共有に集中できるようになりました。

AIが出してくれたレポートの中に、「午後の早い時間帯にヒヤリが集中している」という傾向が見えたこともあります。言われてみれば確かに……と思いましたが、自分たちだけでは気づけていなかっただろうと思います。

ただ、変わっていないことのほうが大事だと思っています。

報告書を書くのも、委員会で議論するのも、ケアの振り返りをするのも——それをやるのは、やっぱり人間です。AIはあくまで、集計や整理を手伝ってくれる道具に過ぎません。

「こういうデータが出ていますよ」と教えてもらうことはできても、

「では利用者さんにどう接するか」は、スタッフひとりひとりが考え続けることです。そこは、どんな技術が進歩しても変わらないと思っています。

 

🌸 ご利用者さま・ご家族の皆さまへ

改めてお伝えしたいのは、「ヒヤリ」が起きたとき、私たちはそれを隠しませんということです。

小さな気づきほど、正直に共有する。それがももの花の文化です。

なお、このシステムで分析に使うのは、事故の種類や発生時刻といった統計的なデータのみです。お名前など個人を特定できる情報は含まれません。

完璧なステーションではありませんが、

小さな「ヒヤリ」を大切に積み上げていくことで、少しずつ安全なケアに近づいていきたいと思っています。

いつも支えてくださり、ありがとうございます🍑

 

🤝 ケアマネジャー様・関係機関の皆さまへ

月次のレポートをもとに、委員会でのデータ分析と対策立案を継続しています。まだ始まったばかりの取り組みで、改善の余地はたくさんありますが、「感覚」だけでなくデータを積み上げながら安全管理を進めていきたいという姿勢だけは、変わりません。

ご意見・ご要望があれば、いつでもお聞かせください。これからもよろしくお願いいたします🤝

 

🌱 最後に

新しい技術を取り入れることが目的ではなく、

「ご利用者さまに、安心して在宅生活を続けていただくこと」が私たちの目的です。

そのために何ができるかを考えながら、地道にやっていきます。

ももの花訪問看護ステーションを、これからもどうぞよろしくお願いいたします🌸